プライベートカメラレッスンを受講いただいた方から「昼の野外でもフラッシュは使いますか?」とご質問いただきました。
撮影時間がよくて太陽の位置もよくてロケーション場所もよければ自然光で素敵な写真が撮れます。
しかし毎回必ずすべてがそろっているわけではないので昼の野外でも僕はフラッシュ(オフカメラフラッシュ)を使うことが多いです。
午後15時、曇り、近所の公園というあんまり条件がよくない状況でフラッシュ(オフカメラフラッシュ)を使って試し撮りしてみました。
モデル:みゆさん
まずはフラッシュなしで撮影

フラッシュなしの感じにバックライトを足してみました。

近所の公園を深い森の中の感じにしたいので背景を暗くしてみました。
バックライトのみ。

モデルさんの斜め正面からもライトをたしてフラッシュ2灯にしてみました。

真後ろからのバックライトの感じがパっとしないのでバックライトを斜め後ろに移動させて高い位置からフル発光でフレアーが出るように置いてみました。

木漏れ日風になっているか全身を撮ってみました。

これもいい感じと思いましたがフレアーが少しわざとらしいので斜め後ろのバックライトの光量を少し下げてみました。

再び上半身。シャッター速度を1/500に上げてハイスピードシンクロにして完成。

最初のフラッシュなしとでは少し雰囲気が変わったのではないでしょうか。

お好みにもよりますがこんな感じでライティングを変えていきました。

次は背景が緑の広場に移動して撮影。
まずは自然光で撮影。
プライベートカメラレッスンの受講者さんはこういう公園でよく撮影していて人物に露出を合わせると背景の緑も明るくなりすぎてしまうのでどうすればいいか悩んでいました。

まずは自然光で撮影した背景の明るさはそのままでモデルさんの顔を明るい印象にするように斜め前からフラッシュを1灯と斜め後ろから髪の毛あたりにグリッドでライトをあてて先ほどと同じような2灯で撮影してみました。

背景をもう少し暗くしてみました。
人物の顔にはフラッシュが当たっているので暗くしても顔は明るく撮れました。

雰囲気はいいけどさっきの山道と違い背景の緑もきれいなので背景がもうちょい明るいほうがナチュラルな感じかなと思い斜め前からの1灯にして明るい感じにして完成。

僕はこんな感じに光を足したり引いたりしてライティングを作っていくことが多いです。
何度か似たシチュエーションや場所だと以前よかったライティングを思い出して設定したりクライアントさんの希望のライティングを作れるようになるので色んなライティングのパターンで撮影して練習をしておくといいと思います。
今回使用したフラッシュ
GODOX AD200×2個
スタンド
Nissin スーパーライトスタンド
AD200はヘッドを外して本体をスタンドに付けておもりにしました。
ディフューザーはグリッドとGodox AD-S17(通称キノコ)を使いました。
ディフューザーについては『GODOX AD200の様々なディフューザーを使った光の質を検証してみました』で色々なディフューザーでの光の質の違いを紹介しています。
https://www.banno.info/archives/23114
モデル:miuさん
ご協力いただきありがとうございました!