カメラマンとフォトグラファー

PENの10/1号は『伝える写真』という特集です。

Pen (ペン) 2011年 10/1号 [雑誌] Pen (ペン) 2011年 10/1号 [雑誌]
価格:¥ 630(税込)
発売日:2011-09-15

ちょうど昨年の10/1号が『写真の学校』だったのでその特集のその先のような気もしました。

Pen (ペン) 2010年 10/1号 [雑誌] Pen (ペン) 2010年 10/1号 [雑誌]
価格:¥ 600(税込)
発売日:2010-09-15

出だしはこんな感じ。

カメラが進化して、誰でも簡単に写真が撮れる時代になった。
しかし、その利便性とともに、写真のもつ「伝える力」までが意のままにあやつれるようになったわけではない。
自分が伝えたいと感じた光や影や表情を、よりリアルに伝えるには、どんなカメラで、フィルムで、フレーミングで写せばいいのか?
写し取りたいと感じた「真実」は、さまざまな理由や規制から、写真で表現することが難しくなっている。いま、写真表現には、プレゼンテーション能力さえも必要だ。
そこで今回Penでは、原点に戻って「伝える写真」について考える。
最新の映像機器「レッドワン」から、ファンに渇望されて復活したポラロイドカメラ、世界の注目のアーティストの作品まで、心の奥まで何かを伝える、さまざまな写真の最前線を紹介しよう。
PEN 2011 10/1号

先日よく読んでいるフォトスタジオのブログの求人募集記事にこんなことが書いてありました。

デジタル時代になり、写真へのハードルは低くなり、光を読める才能、画面構成力があれば一定程度の良い写真が誰でも撮れるようになりました。
でも、プロフェッショナルフォトグラファーへのハードルは低くなった訳ではありません。
使い捨てされる、ヘナチョコプロでは無くちゃんとしたプロフェッショナルフォトグラファーになる道は、フィルム時代と変わらないか、あるいはフィルム時代とは違う修行が必要です。
(中略)
アートな写真は自分でやってください。MASHでは写真は仕事です。一生食べて生ける技術とシステムを給料をもらいながら学べます。2~3年の修行は当然です。

僕が撮影をしだしたのは自分の主宰するNPOの活動記録写真がきっかけです。
参加人数が少なくてもたくさんの人が来て盛り上がっているように見せたい
予算が少なくても素晴らしいイベントだったかのように見せたい
そして実際参加していただいた人たちのフッションや考え方やカルチャーを写真と文章で伝えたい
そんな思いで撮影し撮影した写真に文章を付けてブログで公開してきました。
その結果NPOがテーマにしていたLOHASやヨガは大きく注目されメディアや同業者からも注目され多くの仕事や仲間が集まりました。
NPOをはじめた2003年は、ちょうどブログがブームになるタイミングでした。
ブログが流行りはじめると
「ブログを通じて誰もが簡単にジャーナリストになれ世界に情報配信できるようになった。
しかしその文章は未編集のもので確信性もなく”プロ”の書き手や編集の人の文章とは異なるものだ」
というような議論が度々されてきました。
その後アメブロの友達にブログを読ませる機能の強化により文章の編集力はなくても友達の多い人、ファンの多い人のブログも注目されるようになりました。
そしてtwitterやfacebookなどのSNSの普及により短い文章の連続やコメントのやり取りによって読み手が興味ある部分を膨らますという新しい文章の作り方の手法が出来ました。
代理店がプロモーションのためにプロのライターを雇いブログやSNSのライターをさせてもその”感覚”を理解していないライターは文章は上手だけどSNS向きではないと評価されてしまうこともありました。
デジタルカメラの値段がさがり、iPhoneのアプリで簡単に写真加工出来るようになり誰でも気軽にいい写真が撮れる時代になったけど…という話を聞く度にブログがブームになった時の議論を思い出します。
素晴らしい文章はいつの時代でも素晴らしいし、文章を使った新しいコミュニケーションや表現の仕方は日々あらわれている。
写真も素晴らしい写真は時代を超えて素晴らしいし、写真を使った新しいコミュニケーションや表現は日々進化していると思います。
僕がフォトグラファーではなくカメラマンと自称してきたのは
パーティーやイベントの雰囲気が伝わる写真
主催者が今回来れなかった人に何をパーティーで伝えたかったか伝わる写真
次回開催時に協力者に「こんなパーティーだったんですよ」と見せたくなる写真
出演者が写真をもらって「このパーティーに参加してよかった」と思える写真
と、いうことを記録するカメラマンだからパーティーカメラマンと自称するようになったのです。
それは”本当のプロ”のフォトグラファーへの僕なりの敬意の表し方でもありましたし、プロのフォトグラファーにはない”感覚”を自分がもっているという自負でもありました。
本屋に行くとちょうどBRUTUSの特別号でBRUTUS写真術も並んでいます。

BRUTUS特別編集 合本・写真術 (マガジンハウスムック) BRUTUS特別編集 合本・写真術 (マガジンハウスムック)
価格:¥ 880(税込)
発売日:2011-09-15

こちらは表紙が川島小鳥さんの未来ちゃんで読んでいると自分も写真家になれるんじゃないかという感覚でよめる特集になっています。

未来ちゃん 未来ちゃん
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2011-03-22

ライターでもフォトグラファーでもDJでもウェブデザイナーでも少し機材や、ソフトを用意すればなんちゃってになれる時代ですがそのなんちゃっての中にも新しい感覚をもった人はいるし、なんちゃってじゃないプロにはプロの凄さを持った人がいます。
僕はプロと素人の中間くらいが面白くて今まで色んなことをやって来ましたがそろそろプロを目指さなきゃいけないような気もしているし、この微妙な立ち位置をどこまでやってけるかやってみたいような複雑な気持ちです。
いつか自分のスタイルも貫きながら人々から僕がプロのフォトグラファーと呼ばれるようになったら少しはがんばったんだなぁと褒めてやってください。

日本の写真家100人 日本の写真家100人
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2009-07-23
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名古屋中心にパーティー、イベント撮影をしているカメラマン。 パーティー会場にも精通しています。

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